「俺がルフィを回収してくる。

 はここで待ってろ。」









Mr.9達が変な2人組と交戦を始めた。

その戦場へ置き去りになっているルフィを回収する為、

ゾロは酒を俺に渡し、屋根を降りていった。

にしてもあの2人組の男の方…スゲーな。

ハナクソを爆弾にしちまった!!

しかもMr.9を吹っ飛ばしちまう程の威力!!

まぁ、能力者なんだろうけど…

自分のハナクソを武器にしようと思う発想がスゲー。

そんなこと、俺は絶対思いつかねーからな。うん。



…あれ?何でナミがいるんだ?

おぉぉぉお?ゾロがミス・ウェンズデー追っかけて行ったぞ!?

どーなってんだ!?

って!ルフィも勝手にどっか行こうとしてるし…!





「ったく…。ゾロの奴、俺のこと忘れてるんじゃないだろうな?」





そう呟きながら屋根を降り、まだ寝ぼけているルフィの後を追った。

なんでルフィを選んだかって?

だって、またその辺で寝ちまって戦場の真ん中にいられたら困るからな!





「おい、ルフィ!どこ行くんだよ!?」

?お前寝てたんじゃねーのか?」

「ゾロと少しチャンバラを…ってそんなことより、どこ行くんだよ!?

 今はうろつくと危ねーぞ!ハナクソ飛んでくるんだぞ!?」

「何わけわかんねぇこと言ってんだ?

 便所行くだけだぞ?」

「(………便所…。)俺も行く!!」

「そうか。」





…にしてもルフィって消化悪いんだな。

何もしてねぇのに“ゴムゴムの風船”になってる。

便所に入ってるルフィを待ちながらそんな事をふと思った。





。待たせたな。」

「そんなに待ってねーよ。」





ルフィの言葉に笑って返事をし、

壁に寄り掛かっていた背中を離してゾロ達の元に戻ろうとした時。





「ん?なんじゃこりゃーー!?!?」

「…あ。」





そこには俺とゾロが倒した賞金首が倒れていた。

ルフィは急いで駆け寄り、1人を抱き起した。





「おい、どうした!?誰にやられた!?!?」

「……あんたの仲間の…緑頭の剣士………と……。」





そこまで言って意識を飛ばした。

…俺の名前は言わなかった。

肩を震わすルフィに声を掛けようと近付いた瞬間。







「ゾローーーー!!!許さねぇぞーーー!!!!!」







うおーって両腕を力いっぱい上げ、

そう叫びながら全速力で走り出した。





「ちょ…ルフィ!待てよ!!」





俺はルフィの腕を掴んで事情を説明しようとした。

…けど、ルフィは俺の腕を振り払って、





「止めるな!俺はアイツを許さねぇ!!」

「だからあれは…!!」

「ゾローーーーーー!!!!」





…ったく、人の話は最後まで聞けって親に教わらなかったのかねぇ?

俺はとにかくルフィを追った。

走りながらも事情を説明したが、全く聞いてもらえなかった。

走りに走った俺達は、ついにゾロの元に辿り着いてしまった。

ゾロを見つけるなりルフィは彼を呼び、







「おれはお前を許さねぇ!!勝負だ!!!!」

「「はぁ!?!?!?」」







俺とゾロがキレイなハーモニーを生み出した。






































<< BACK   NEXT> >>