海賊狩りのゾロとミホークの戦いは凄まじかった。 当然、ミホークの圧勝だったけど最後まで志を貫いたゾロも見事だった。 いいクルーがいるんだな…、麦わらの一味は…。 よし、帰れ帰れ! そう心の中で呟いた。 …なのにうちの首領ってば何呼び止めてるのー!? しかも横には俺()がいるんですけど!! アイツの視界には入らないようにしてたのにーー!! 「もう充分に楽しんだ。 俺は帰って寝るとする。 …行くぞ、。」 「はぁっ!?行かねーよ!!」 絶対言うと思った!! …実は俺、昔一人だった所をミホークに拾われたんだ。 数年後に事情があって離れたんだけど…ま、それはまた今度。 ほーら、皆の視線が俺に向いちまった! 「…何故。」 「何故も何も、ここが今の俺の居場所だ。」 「…………。」 「あんたには感謝してるよ。 でも、今、俺が傍にいたいのはあんたじゃない。」 「ギンさんだ。」 俺の命の恩人、そして今、守りたい人。 ギンさんがいるから、俺はここにいるんだ。 「…好きにしろ。 いずれは俺の元に帰ってくることになる。」 「なるもんか!絶対帰らないからな!!」 そう言うと、ミホークはククッっと笑った。 …ちょっとムカつくんですけど。 昔から変わらない人だ。 「安心しろ、。 アイツは帰る前に死んでいくからな!!!」 ドガガガガガガ!! 首領が体中に隠したピストルでミホークへ乱射した。 ミホークは背中の剣をスッと抜くと 「懲りぬ男よ…さらば!」 ドゥン!! 波を斬って逃げて行った。 逃げる間際。 俺には聞こえてしまったんだ。 「、…また迎えにくる。」 俺はもう、あんたには会いたくねーよ。 << BACK NEXT >> |