俺達はサンジさん達にグランドラインの忠告をして、船に帰ることにした。







「また食いに来ていいか?」

「いつでも来いよ。」

「ほら、もお礼言えよ。」

「…ありがとうサンジさん。

 スゲー美味かったよ。俺、あの味は一生忘れない!

 麦わらの人も、またどこかの海で会えたらいいね。」







そう言って船を出した。





「なぁ、なんでは女なのに“俺”って言うんだろうな?」

「…俺が知るかよ。

 それにしてもキレイだったなー、ちゃん。

 あんなにボロボロにした海軍が憎いぜ…!」





そんな2人の会話は、俺達の耳には届かなかった。









「…ねぇギンさん。」

「どうした?」

「私、あんなに美味いご飯、初めて食べた。」

「…俺もだ。」

「今度はちゃんとしたお客として、一緒に行こうね。」

「そうだな!」







そう言って、は笑った。

















帰って、俺達は言葉を失くした。

ボロボロの船。

転がる餓死した仲間達。

がりがりになった…首領・クリーク。

俺とは顔を見合わせて頷いた。







「首領・クリーク。」


「…なんだ?」















「案内します。

 海上レストラン“バラティエ”へ。」


























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