「ギンさん…」 咳き込む俺に 今にも泣きそうな顔をして 腕を回してきたこいつを 愛しいと想う意外 なんと想えというのだろう…? 「ずっと一緒だよ」 そう言って ガスマスクを捨てたこいつを 愛してると想う以外に なんと想えばいいのだろう…? 他の奴の前だと男らしくて 俺の前だと女になる。 力の割に細い腕に 今にも折れてしまいそうな綺麗な体。 短かった髪は少し伸び 光にあたると 銀色に光る。 ―――なんて愛しいんだろう… 「…ギンさん……」 キスだけで腰の力が抜け 真っ赤になってるは 本当に… 本当に愛しくて こいつを抱かずにはいられなかった。 「大好きだよ…」 行為が終わった後に そう言って抱きついてくる彼女は温かく 思わず少し強めに抱き返した。 なんて…愛しいのだろう… 『愛しい』と言う想いが 溢れて 溢れて 「ギンさん??」 涙が止まらなかった。 俺とお前 どっちが先に逝くかわからない。 例え俺が先に逝っても 例えお前が先に逝っても わかっていることは一つだけ。 ――――お前以外は何もいらない …愛しているよ 俺は…お前と共にある |